展示会ログ1:「祝祭の呪物展(sapporo)」を観て~祝いと呪いの関係とは~

投稿日: 作成者: nui
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ごきげんよう。

 

先日、札幌パルコで開催されていた祝祭の呪物展に行った。

呪物コレクター田中俊行氏、都市ボーイズ・はやせやすひろ氏のコレクションから厳選27点を展示した展示会であり、ワクテカワクテカとウキウキ気分で入場したのだが、入った瞬間にいつものように左肩がズシンと重くなった。こういう系は何故かいつもそうなる(心霊番組観た時とか怪談聴いた時とか)。しかしその時は左肩にエドワード・ゴーリーの大きなカバンを肩掛けしていたので、多分それが原因だと思うが(ただ、展示場から退場するとその重さは心なしかスッと消えた。うん。心なしか)。

展示場では写真オッケーだったが、さすがにいわくつきのものを写真に撮ってスマホに保存するほどの馬鹿みたいな度胸は私にはない。ので、説明文だけ写真に収めていたが、後々面倒くさくなったのでそれもやめてしまった。

呪物展では展示されたもの全てがいわくつきのやべぇ奴だったので、じっくりお手並み拝見といきまっせ!とジロジロ見る勇気も湧かなかった。それほどゾッとするやべぇ何かを霊感ゼロのアタクシでも感じてしまった。

展示されているものの中で印象に残っているものは、人を殺め続けてきたという剣のツバや、「これから呪いに行くぞてめえら!!!」とサーフィンに乗った目がマジでイッちゃってるカエルの置物、呪術に使ったとされる人形などの呪物、小さな祭壇、手を叩くと爆笑する人形、マリアコレクターの集めたマリアの首像、好きになっちゃった人は皆何故か死ぬと言われる赤ちゃん人形、おばあちゃんのデスマスクなど、細かく説明しようとするとこっちまで呪われそうなものばかり。中には贈り物として作られたものが呪物になったものもあった。祝いと呪いは表裏一体の行為なのだろうか。

ちなみに、2007/5/17のヤフー知恵袋の回答によると、「呪」の「兄」は、「兄(あに)」とは、そもそも「お兄ちゃん」という意味ではなく、漢字の成り立ちから全く違う。「呪」の兄の場合、「口」は「くち」、「ル」は「入のような形で、ノが手、レが体と足、つまり「ひざまづいた人」や「神などの超越した存在に祈り(願い)を捧げる」形を表しており、呪いの漢字の場合の「兄」は、「口」と「ル」で、「神おろし」をする「巫女」の意味を持つ。

「祝」は、「示(神への生贄と台)」と「兄」で、「神にいのる巫女」「祝う」の意味を持つが、「呪」の場合は幸いをいのる「祝」とは別の「災い」を「神にいのる」ので「兄(祝の省略)」に「口」を付け、「人に災いを下すことを神にいのる」「呪う」の意味にしたそうである。

また、他の回答では、「祝」と「呪」のつくりが同じなのは、同源の文字だからと言われているらしい。 なので神に感謝を捧げる意味合いで「祝」、神(or同等の超越した力を持つ者)に 良からぬ事を願うのが「呪」というように役割が分かれていったのやもしれん、との意見もあった。

科学的にも祈りはある程度効果があると実証されているらしい。「これを持っていたらこんな恐ろしいことが起きた!これは呪いに違いない!」と説明の付かない偶然に意味づけするのは宗教的な考え方の典型だと岡田斗司夫は言っていた。祈りにより効果があった!というのも宗教的考えだと思うが、そういうものと敵対するはずの科学がそれを認めるとは、実に面白い(ガリレオ教授より)。

呪物展に展示してあったのは全て一応物体だ。ただの置物、物質それだけのものだと片付けることもできるかもしれない。だが、それでは片付けられないからこそ呪物として扱うことになった。それは、それがただの素材を組み合わせたただの物体ではなく、そこに目では見えない「何か」が内包されているからなのだろう。日本には生き物以外の物質にさえも魂が込められているという考え方があり、付喪神という妖怪がいたり、人形供養があったりと、生き物ではないものにも魂が宿る場合があるという考え方がある。

呪物展では、持ち主が大事に愛していたものが呪物になってしまったものもあり、物への愛が呪いに繋がる可能性もあるとわかる。そうだからこそ、魂がないはずの物でさえ、愛された記憶がある物は粗末には扱ってはいけないし、逆に呪う前提で作られたものに対しても、敬意を払う気持ちが大切なのだろう。また祈るという行為も、「想いを念じる」という意味では一歩間違えれば呪いの行為と変わらないのだと思う(白魔術と黒魔術を明確には線引きできないように)。

呪物展の帰り、「なんかすぐにでも癒されないとやばいかもしれない」と、隣のブースにあったゴールデンカムイの物販コーナーや(尾形キティに癒された)、ジブリグッズが売っているどんぐり共和国、ミッフィー店にすぐさま行った。

あまりの優しい世界観に涙が出そうになった。

 

またこんど!

About Post Author

nui

プチプラでものを作ったりするのが大好きなライター。 主に100均と手芸屋さんに出没します。 ゴシックロリィタ服が好きだけど買えないので、自分で作ることにして、洋裁を好きになりました。 貧乏でもゴシックロリィタやお洒落などが楽しめる方法を書いていきたいです。
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