ベティちゃんのモデルになった二人の女性~重なり合った正反対の生涯~

投稿日: 作成者: nui
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皆さんおはこんばんにちわ。

今回は、最近百均でもよくグッズを見かけるベティちゃんのモデルについて、ちょっと語ろうと思います。

最初はゴスロリ雑誌について書こうかなあと思ったのですが、話が脱線しすぎて、このような形にしました。

皆さんはベティちゃんはご存じですよ・・・ね?( ^ω^)ね?

こいつっすよ。

このお方、本名はベティ(エリザベス)・ブープで、年齢はなんとあのエロ…セクシーさで16歳(せめて20は超えてると思ってた)。元々はアニメキャラクターです。1930年に初登場し、脇役として最初は出たらしいですが、その後主人公よりも人気が出るようになり、全米を魅了するキャラクターに上り詰めました。

このお方、初めてユニバーサルスタジオジャパン(しかも開園初日)に家族で行った時に着ぐる…ご本人がいて、ガキだった自分は何かすごく怖かったのを覚えていますwなんででしょう。あんなにカワイイ姿してるのにね。

そんなベティちゃん。実はモデルがいたのはご存じでしょうか。

今回はそんなベティちゃん誕生にまつわる、二人の女性の数奇な運命の重なりをご紹介します。

 

まず、あえて先にこの方から紹介しましょう。

「クララ・ボウ」です(めっちゃ美しい・・・)。

クララ・ボウとは、1905年に生まれ1965年に60歳で没した、1920年代くらいに人気を博した、アメリカの女優さん。

クララ・ボウ生涯についてウィキペディア先生を駆使して語ると、彼女は非常に貧しい生まれであり、悲惨な家族環境に育ちました。父はアルコール依存症で、彼から性的被害を受けたこともあったそうです。母は精神疾患を患っており、時々売春婦のような仕事もしていたそうです。クララは貧乏ゆえにか服装は汚く、遊ぶときも女の子からは遊ぶのを避けられ、いつも男の子とばかり遊んでいたそうです(男の子心広い)。

彼女はそんな不遇な環境から何とか脱しようと、いつしか女優になることを決意し、ティーン雑誌の美人コンテストに出場します。結果は見事優勝!

それがきっかけで、クララは1922年に『虹の大空』という映画に出演します。まだわずか16〜17歳くらいなのに、凄い逆転人生です。

ただしその映画では彼女のシーンは全てカットされてしまったそう…(これは酷い)。

しかし同年の『船に打ち乗り海原指して (Down to the Sea in Ships)』で何とか正式にデビュー。以降、お色気系コメディ映画などで人気を集めていきます。

そんな若手女優クララの人気が爆上がりしたのが1927年。コメディ映画『あれ』(It) で健康的なお色気を発散するデパートガールを演じ、映画は大ヒットします。以来映画名にちなみ「イット・ガール」(It Girl)と呼ばれるようになりました。あまりの人気っぷりだったようで、月に45,000通のファンレターを受け取ったこともあったそうです(これは凄い)。

また同年には第1回アカデミー作品賞に輝いた『つばさ』にも出演しています。これも『あれ』(It)同様、いつか観てみたい作品ですね。

ちなみにですが、「It Girl」はそれから「世間を賑わすセクシーで可愛らしい女性」の代名詞になります。今でもファッション雑誌でも使われる用語らしく、
女性ファッション雑誌CanCamでは、そこで活躍する人気の読者モデル・インフルエンサーを「CanCam it girl」と呼んでいます。

悲惨な幼少期~少女時代から一躍大人気女優にのしあがったクララ・ボウですが、トーキー映画の時代に入ると下町訛りのセリフが原因で人気が下落。1930年代に入ると、ハリウッド映画にヘイズ・コードが導入され(一時期導入されていた、めっちゃ厳しい倫理規定のことです)、アルコール・ドラッグ・ギャンブル・セックスなどの奔放な私生活が批判され、1933年に女優を引退しました。

その後、1931年に結婚した俳優のレックス・ベルと共に田舎に移り住み、2人の息子を授かります。

そして1965年に、心筋梗塞で、その壮絶な人生の幕を閉じるのでした。。。

 

というのがまあ、クララ・ボウさんのざっくりした生涯なわけです。そんな彼女がベティちゃんのモデルになったと一説にあるのは、やはり顔やセクシーでキュートなお顔立ちや、コケティッシュ・コメディチックな魅力ですかね(まあ本人の人生はコメディよりかは悲劇にも近いと思いますが)。そんな女優としての雰囲気が、ベティちゃんのモデルにしっくりきたのかもしれません。

確かにベティちゃんとクララ・ボウ、比べて見てみるとかなり似てますね。目の三白眼な感じとか、まゆげの垂れ下がりとか、髪型とか、コケティッシュでセクシーなイメージとか。

映画女優 クララ・ボウ 写真/フォト(大) Portrait Photograph 5

ですがベティちゃんにはもう一人モデルがいます。それはほぼ同年代の同じ国を生きた、ヘレン・ケインです。

彼女は1904年に生まれ、1966年9月26日に62歳で没しました。ヘレンも1920年代に活躍したアメリカ合衆国の女性歌手・女優で、こちらの方がベティ・ブープのモデルとして有名だと思います。

活動開始も1921年と1年違いですが、ヘレンの方が30年代に消えたクララよりも長く、50年代まで活動しました。

代表曲は「I Wanna Be Loved By You(あなたから愛されたいの)」。のちにマリリン・モンローが映画『お熱いのがお好き』でカバーしました。

ヘレンの父はドイツ移民の息子で、途切れ途切れにしか仕事に就くことができなかったそう。母エレンはアイルランド移民で、クリーニング屋で働いていたそうです。母は、ケインが最初に学校の演劇で女王役を演じるのに際して、娘の衣装代の3ドルを払うのにいやいや払うような母親だったらしいですが。が、ヘレンは、15歳になるまでには、もう既にプロとして舞台に立つようになっていたようです。

ヘレンは多分、裕福な家庭ではなかったとは思いますが、家庭環境の悲惨さで言うと、クララの方が圧倒的に恵まれていなかったと思いますし、ヘレンの方は渋々ながらも応援してくれたらしい母がいたのは恵まれていた証拠かもしれませんよね。実際ヘレンの母がどんな人格かはこれ以上は知りませんが、クララの方の母は精神を病んでいたがために女優になったクララを殺そうとまでしていたそうです(女優を売春婦と同じに考えていたらしい)。

そんな母でありながらも、クララは最期は精神病院で亡くなった母に生涯を通じ罪悪感を感じていたといいます。自分はどん底から女優というきらびやかな世界にのし上がったけど、母は精神病で苦しみの中にいて、最期まで救われないまま精神病院で亡くなって。そんな母に罪悪感を感じる気持ちは、確かにあったと思います。

で、ヘレン・ケインの話に戻りますが、15歳くらいからはもうマルクス兄弟と共に「オーフィアム・サーキット(劇場と映画館のチェーン)」をまわって『オン・ザ・バルコニー』に出演していたそうです。

ヘレンは女優というよりかは本業は歌手やダンサーで、1920年代初頭は契約を劇場ごとに結びながら巡業していました。1921年にはニューヨークパレスに初めて出演。『スターズ・オヴ・ザ・フューチャー』が1922年から1924年にかけて上演され、この演目への出演とともにケインのブロードウェイ時代が幕開けします(これもクララが活躍し始めた頃と大体重なりますよね)。女性の三人組みで歌うこともありました。なんかそういう映画ありましたよね。ここから来てるのかな(調べたら『ドリーム・ガールズ』でした。でもあれ1960年代を舞台にしてますからずっと後なんですが)。

肝心の?ベティのモデルの件ですが、ケインの声と外見は、フライシャー・スタジオのアニメ制作者グリム・ナットウィックにとって、「ベティ・ブープ」を生み出そうとしていた時にお手本としたそうです。ただ、ケイン自身はそれを気に入らなかったようで、自身の容姿や歌声のイメージを悪用したと侵害訴訟を起こしています(激似ですからね)。

ちなみにニコ動やYouTubeにはベティちゃんのアニメがゴロゴロあります。著作権も多分切れてると思いますんでね。一応貼っておきます。観たい方はどうぞ。

このクララ・ボウとヘレン・ケイン、どちらもニューヨークに同時期に生まれ、同時期に活躍し、同じくらいの長さの生涯を生き、どちらもベティちゃんのモデルのお手本にされているなど、共通点がかなりあります。

が、その境遇や生涯はまるで正反対。一方は声で人気を落とし、もう一方は声で成功しました。ベティちゃん誕生の裏には、そんな共通点がありながらも正反対な人生を生きた二人の女性がいたんですね。

なんか思うんですが、クララ・ボウもヘレン・ケインもベティちゃんのモデルになっただけに、顔立ちというかメイクも似ているように思いますが、正直写真だけでいうと、セクシー系コメディ女優として活躍しながらも、クララ・ボウの方がどことなく憂いを秘めているように見えているように、感じざるをえません(あば●る君みたいな言い方になってしまった)。

一方ヘレン・ケインはクララ・ボウとはまた違ったキュートさがあるように思います。そう、美しいというか、キュートさが勝つ感じ。

どっちがベティちゃんのモデルにふさわしいか、どちらがキレイかの勝負ではないのですがね。それは個人個人が感じるものだと思います。でも、クララ・ボウはベティちゃんにはない切なさをその美しさ、キュートさの中に持っている気がして、早くからキラキラした世界にいたヘレン・ケインにそれがあるのかといえば、うーん…という感じ。ご本人達の実像を知らない私からは何も言えないです。

でもただ一つ言いたいと思うのは、私はクララ・ボウ推しってことだけですね。不幸な境遇から自分からのしあがり、大人気女優に上り詰め、一時期時の人となりながらも、人気が下がって引退し、母への罪悪感を一生抱え込みながら生きたクララ。まさにその人生そのものが一本の映画のような波乱万丈な激動の人生であり、悲劇であり。でも本人はセクシー路線のコメディ女優というのもなんか皮肉ですよね。

 

と、いうことで、今回はそんなベティちゃん誕生にまつわる、二人の女性の数奇な運命の重なりをご紹介しました。

今度はクララ・ボウが雑誌名になったゴスロリ雑誌を紹介する予定なので、また来てね。宜しくお願い致します~~

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nui

プチプラでものを作ったりするのが大好きなライター。 主に100均と手芸屋さんに出没します。 ゴシックロリィタ服が好きだけど買えないので、自分で作ることにして、洋裁を好きになりました。 貧乏でもゴシックロリィタやお洒落などが楽しめる方法を書いていきたいです。
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